僕のひいおばあちゃん
群馬に住む僕のひいおばあちゃんは101歳。
小さい時から、ホントにかわいがってもらっていました。
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「ひいおばあちゃんがまずい状況。食事もできてない。心の準備をしておいて」
僕の母から連絡が来たのが1週間前のこと。
先週末は家族で急きょ群馬へ。
1ヶ月ぶりに会ったおばあちゃん。
別人のようにやつれていて、
意識は朦朧としていて、
ただ、ただ苦しそうだった。
「おばあちゃん」
呼びかけてみても応えられない。
でも手を握ったら、確かにあったかくて。
思い出すのは中学時代のこと。
学校帰りに週2で通っていたテニススクール。
スクール前には、いつもおばあちゃんの家に寄っていたのです。
一緒にコタツに入って。
「たけちゃんが観たいテレビを観な」
「これでジュース買いな」
「もっとお菓子食べるかい?」
記憶に残っているのは、数々のやさしいことば。
直感でわかった。
きっと、、、
これが最後の別れになる。
静かな部屋には、いつものように騒ぐ子どもたちがいて。
声。
物音。
おばあちゃんに僕らの存在を少しでも感じてほしくて、
子どもたちへの注意は控えめにしました。
「じゃあ。。。行くね。
がんばるんだよ、おばあちゃん」
僕が最後にかけたことばに、
かすかにおばあちゃんがうなずいた気がしました。
部屋ではガマンしたけど、
帰りの車では、涙をこらえきれなかった。
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そして今日、母からの連絡。
「おばあちゃん、大往生でした」
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玄孫の顔を見せられた。
それが僕の最大のおばあちゃん孝行だったと思ってます。
明日、再び群馬へ行きます。
大好きなおばあちゃんへの思いを胸に。
【走行距離142.9km】