タイムを求めるランナー向け【基礎からわかる!中長距離走トレーニング】
- 基礎からわかる!中長距離走トレーニング
- 著者:櫛部 静二
- 出版社:ベースボールマガジン社
- カテゴリー:本
この本を読みました。
著者の櫛部静二さんは、城西大学駅伝部の監督。
世界陸上男子5,000mに出場した村山紘太選手は教え子にあたります。
❝基礎理論を学んでトレーニングに取り組むことで、
レースでの成功を実現することができる❞とまえがきで書かれている通りなのですが、
「ランニング」というよりも、「陸上競技」の本という印象。
最初にランナーのための生理学で理論が解説され、
トレーニング、コンディショニング、レース、メンテナンスを学ぶという構成です。
内容は実践的なものが多く、タイムを追い求めるランナー向け。
特に参考になったのは、以下2つ。
1、トレーニングを行う上での重要な原則
・全面性の原則
ランナーとしての能力を効率良く向上させるには、スピード、スタミナ、筋力、
柔軟性などを、バランスよくすべて鍛えることが必要。
トレーニングの内容やコースに色々と変更を持たせるべきってことですね。
・意識性の原則
何を目的に、どの機能を鍛えているのか意識してトレーニングをすることが大切。
脳がたくさん使うべき部位に対して強い指令を出すので、より効果が上がる。
週末ランナーは練習時間が限られているので、何も考えずに漠然とトレーニングを
することのないようにします。
・漸進性の原則
同じ負荷のトレーニングを継続して行っていると、それを容易にこなせるようには
なるが、それ以上の効果を得られない。より上のレベルを目指すのであれば、
能力の向上に合わせて、少しずつ負荷を高めていくことが必要。
そう考えるとトレーニングの内容と結果をブログで記録することって大事ですね。
負荷を少しずつ高めようにも、以前はどれくらいの強度(ペース、距離)で
トレーニングをしていたかって、案外覚えていないので(^^;)
2、レースにおける戦略と技術
中長距離の種目別(800m、1500m、5000m、10000m、3000mSC、ロード、
駅伝、マラソン)に理想的な位置取りやペース配分が書いてあります。
ロードはトラックよりも勝負をかけるタイミングが早い傾向にある。
上り坂や下り坂が得意なランナーにとっては、そこがスパートのための
絶好のポイントになるというのが特に参考になりました。
こういう競技思考の本も読んでみると勉強になります(^^)
【走行距離0km】